頭文字Dな日々

頭文字DとMFゴーストの原作・アニメ・音楽・映画・グッズ・その他諸々やハチロク関係に関して、温かい目で謎や感想、レビュー、考察を書き留めておくブログです。

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頭文字D 実写版映画 THE MOVIE ~なつき編

 

ヴォーカル・バトルのCDの感想の続きを書こうと思ったけど、どうしても気になる点が頭から離れないので実写版映画の話に。

なつき編というか、正確には「なつき&ベンツのパパ」編かな。
正直、なつきファンでもなく、特別杏ちゃんファンでもないので、原作やアニメと同じく、なつきのシーンは軽く流していた。
でもやっぱ、気になるところは出てくるもんだなあ。

小さいことからいくと、「とてもセクシーな水着を買った」と自分で言っている割には、あの水着はどうなのか?って点とか。。。
まあこれは個人の好みなんかが大きな割合を占めるところなので、あれがすごくいいという人もいるとは思うけど。
ま、どうでもいいのでさらっと流して、次。

湖畔で、拓海と話している場面。「もっとなつきと話してよ」みたいなことを言い、今度海へ行こう、と拓海を誘う。
いい気分になってしまい、浮かれ気分でぽや~んと運転して帰る拓海。
あれ?もしや一人で帰ったの?なつきを乗せて送っていくとかはナシ??
とすると、この後なつきはどうしたのか。

1.実はチャリで来ていたので、下りは楽ちん♪
2.当然、ベンツのパパを呼び出して迎えに来てもらった
3.拓海が行ってしまったあとに「しまった!」と気づき、しょうがないのでヒッチハイクをした
4.泣きながら歩いて帰った

さらに、次。自分でもうろ覚えのところもあるし、もう、こういう細かいところはどんどん飛ばしていく。
そうだ、以前、「なつきの援助交際はどのように描かれるのか?」って疑問を書いたけど、このあたりは一応「母子家庭」ということでなんとなく理由がつけられていた。
「母と私が(パパに)お世話になっている」んだそうだ。
ってことは、母ひとり、子ひとりの二人暮しなのだろうか。

それでも結構無理があるような。。ベンツのパパが二人を養ってるのかよ!?
しかし、母子家庭なら援助交際OKなのか、って突っ込み入れたいよなあ。仮に母子家庭で貧しいとしたとしても、あんなにあっけらかんと援助交際するんだろうか???
(と思っていたら、「あっけらかんとしている」って現場の話を聞いた。又聞きだけど)

でもいくらあれだけあっけらかんとしていても、一応母親には内緒だよねえ!?親が知ったら泣くどころじゃすまなそう。「お父さんがいないばっかりに・・・(号泣」なんて、一歩間違えると非常に重い話に展開してしまう。
それから、実は一番気になっていたのが、なつきよりもこのパパなんだな。
二人の乗ったベンツがラブホテルから出てくるところを偶然イツキに見られてしまい、そこから拓海にこの関係が知れてしまうことになる。

・・・ていうかさあ、いい歳したおっさんが二週間もまとまった休みが取れながら、何が悲しくて地元のラブホ巡りをしなければならんのだ。。。
しょぼい。しょぼすぎる。
なつきもきっと母親にウソついて小旅行に行ったんだろうから、どうせなら東京辺りまで行っちゃって、パークハイアットで新宿の夜景を見ながら食事するとか、帝国ホテルなんかで更にリッチな気分味わうとかすればいいのに。
なつきなんかにとってはすべてが初めてのことだろうから、相当感激すると思うけど。

でもそこまでしないところに、このおっさんの打算がよく見える。ある意味、これはこれでいいのかもしれない。
しかし、思いっきりケチったなあ、パパさん。。
ベンツに乗って、高校生と援助交際して、更にその母親まで養ってるくらいの金持ちなんだから、他になんかなかったのかよ・・・、と、見てるこっちが哀しくなってくる。全アジア的にも、東京のラグジャリーさを見せてほしかった。

とかいって、そうするとそれはまた微妙に話が逸れそうな・・・。
だいたい、よく、こんなしょぼい小旅行ってか逃避行みたいなので満足してるよなあ、なつき。でも、なつきってなんだか経済観念とかまったくなさそうだから、このおっさんに足元見られてるんじゃないかって気がする。

イツキが、「一回3万」って値踏みしてたけど、実は2万とか2万5千とかって勝手に値切られてて、でもそれに気づかなくてありがたがっていそうな。普通にマジメにバイトした方がずっといいぞ。

これだけでもそれなりに衝撃だったけど、もっと焦ったのは、なつきがいきなり別れ話を切り出すところ。
密室で突然脈絡無く、「もう会わない」だの、「あなたとなんか出会わなければ良かった」だの叫ぶって、これ、下手すれば男が逆上して絞め殺されかねないよ。(「あなたと“なんか”」って、いきなり相手を卑下してるし)
さもなくば、グーで1,2発殴られるか。

高校3年生なんだから、もう少し自分の身に対して危機管理意識持とうよ・・・。ほんと、マジでどうなるかと思ったよ。
この映画に見るなつきの頭の悪さは、まさに「おバカ」って感じなんだよね。天真爛漫とは紙一重以上。慎吾とフュージョンした清次と同類っぽい。
少なくとも、なつきがパパのことを少しでも「好き」ってことを表す部分は無かったように思う。反対に、パパがなつきを思いとどまらせようとするシーンも無かったような。(拓海に目撃された、車から降りて名残惜しそうなシーンくらいか)
感情的になってるなつきに対して、淡々としてるパパ。
ほんとに金銭面だけでの付き合いだったのかと思うと、これはまたこれで殺伐としてるってか救いが無いよな。。

でもなつきの出てくる場面って、結構難しいな。結局、誰がやってもなつきの描写は突っ込みどころがてんこ盛りになりそうだ。

しかし一瞬、パパ=無精ひげの男=文太かよ!と思ってしまった。(いや、文太はあんな無精ひげじゃなかったけど)
友人もあの場面で同じこと思ったって言っていたので、サブリミナル的になにか連想させるものがあったんだろうな、と勝手に思っている。

が、そうしてしまうと話が更にまた別の方向に行ってしまう。走り屋たちの青春ストーリーというよりは、とんでもなく重い話になってしまう。
まあ、髭の感じがちょっと違ったのと、2週間の休みを一緒に行動しているというので、家を空けなかった文太ではなく違った(と思う)からよかったものの。

こう考えるとなつきは、一歩間違えると話の展開に大打撃を与えてしまうので、ストーリー中において慎重にならざるを得ない「取り扱い注意」の危険人物だね。
いってみれば、爆弾キャラ。

・・・これらはもしかして、清次たちの事故に見る「危険走行はやめましょうキャンペーン」みたく、ある種の反面教師的な人物描写なのだろうか・・?
「援助交際はあなたの大切な人生を台無しにしてしまいます」みたいな。
もしかして、このキャンペーンにまんまと乗せられてる?
でもって、なんかいいこと言うのはこのパパなんだっけ?
自分に合ったことを見つけられたら幸せだ、みたいなことがなつき経由で拓海へ伝えられる。
うーん、お前が言うか、って気持ちしか湧いてこない。。

ところでもしかしてなつきだけほんとに日本語話してるように見えるんだけど、どうなんだろ。
映画館が吹き替えのしかやってなかったので原語はどうだったのかがわからないんだけど、口の動きを見ていると、なんかなつきだけそのまま日本語喋ってるみたいだったんだよね。

Posted by Silvia

 - 頭文字D 実写版映画

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Comment

  1. しましま より:

    こんばんは。はじめまして。
    頭文字Dの考察が楽しみで読ませてもらっています。
    私は字幕を最初に見に行った後、吹き替え版はどうなのかなと思って、そちらも見に行った口です。
    2回も見たくらいですから、映画面白いなと思ったほうです。原作者が頭をフラットにしてみてくれとも言ってたので頭空っぽにしてみたのが良かったみたいです。
    字幕と吹き替えは雰囲気が違います。
    声優さんが下手というわけじゃないんですけど、話す調子が違うんですね。
    同じ話なのに、字幕のほうがしっくりきた感じでした。
    今回のなつきについてですが、なつきは吹き替えだったようです。でも、撮影中は思いっきり日本語だったようですよ。そういわれてみれば、吹き替え版を見たら口の動きは日本語でしたね。
    あと、前回の記事にかいてありましたが、字幕版はエンディングというか、なつきが泣き崩れるところにかかる曲がジェイ君の作った曲の「一路向北」だったはずです。
    エンディングは、吹き替え版のときの、日本語キャストが流れたときの音楽です。
    音楽は、最後の2曲だけ日本語の曲に差し替えるよりも、元のままのほうが統一感があるように感じました。
    他のキャラの考察も楽しみにしています。
    がんばってください。

  2. りく より:

    こんばんわ!
    初めまして。いつも拝見しております。
    いつもROMでしたが今日はどうしても言いたいことが。
    私も映画を見たあと速攻で友人に聞きました。「なつきは秋名湖からどうやって帰ったわけ?」昨年群馬に行って麓からの距離は大方つかめているのでその疑問は募るばかり・・・。友人曰くバスで帰ったんだそうですが・・・行きもバスなのか(´・ェ・`)?

  3. ブログ作成人 より:

    >>しましまさん
    こんばんは。はじめまして。
    字幕版も見られたんですね。結局なつきだけ日本語セリフで、海外ではそこを吹き替えていた、ってことでしょうか。
    なつきの場面は適当に見ていたので、泣き崩れるところにどんな音楽が流れていたのか、すっかり忘れてしまいました。。(「神奈川とか千葉にも、こういう家並みのところってあるよなあ、似てる似てる」とか、よそ事考えてました)
    AAAも悪くはないんですけど、やっぱりしましまさんも仰られているように、元のままのほうが全体的なまとまりがありそうですよね。
    他のキャラについても、覚えている限り記憶をたどってぼちぼち書いていきますね。
    >>りくさん
    はじめまして。こんばんは。
    バスがあったとは気づきませんでした。
    行きはバスでも、帰りは一緒に乗っていけば?って思いますよね。
    自分の中では、帰りはすかさずパパに電話して来てもらったと補完されていますので、どちらかというと、行きに一緒に行かなかったことの方が疑問です。(秋名湖で待ち合わせ、って普通のことなんでしょうか・・・)

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